パラレルワールドに迷い込んだような、
あの時の不思議な感覚が今でも忘れられない。
子供達とキャンプを設営し、少し周りをお散歩しようとキャンプ場内を散策すると、
道の横にある山の急斜面に人が数名入れるほどの穴が数個、開けられていた。
「防空壕かな」と思ったらその横に石碑のような物がたてられていて、
「御先祖様居住地」と書かれていた。
子供の頃に習った歴史の“石器時代”そんな感じなんでしょうか?
ただシンプルに人が数名入れる程度に奥に向かって穴が開けられていた。
約三万年とか4万年とか前なんだろうな。
寒いし暑いし虫もいっぱい。
子供なんて沢山産んでもすぐに死んじゃうし。
昔は歯周病なんかでもよく死んでたんでしょ?
歯ブラシなんてまだないんだろうな。
そんな事を思いつつ、
海へと向かった。
浜辺には大きなウミガメさんが死んで打ち上げられていた。
その大きさはまるで人を竜宮城に連れて行けるかの大きさだった。
千葉にこんなに大きなウミガメさんが居るのも驚いた。
子供達は無邪気に「カメさんだ〜!」と喜んでいましたが、
そこには海独特の生臭い死臭だ漂い、私は海風の風上に移動した。
この大きなウミガメさんは80年位生きたのかな。
沢山生きられて良かったね。
きっと楽しい事もいっぱいあったよね。
夜はバーベキューしてビールを飲んで寝た。
明け方、まだ薄暗い時間にトイレに行きたくなって目が覚めた。
トイレがちょっと遠かったから、
また“御先祖様居住地”を通ってトイレに行き、テントに戻った。
帰り道には夏なのに冬の星座“オリオン座”が見えた。
地球が半分位回ったのを実感した。
2024年3月1日
弟がお星さまになりました。
43年という短い年月で。
脳幹出血で、あっという間に旅立ちました。
彼は101歳の祖母と京都で暮らしていました。
夜、祖母に何かあった時に備えて近くで寝るようにしていました。
祖母に頼まれ、お料理をしていて、
祖母が「少し横になって来るね」
と言い、ベットに行っていた、たった5分位に間に倒れてしまった。
祖母は「どうしてこんな事になってしまったのか」と嘆き悲しみました。
そして、祖母と母は「順番が逆だから」と言い、
焼き場へは行かなかった。
彼の人生については、
まだ書ける心境にならない。
]]>JUGEMテーマ:空
大学生の長男が初めてのアルバイトを見つけて来た。
東京都知事である小池百合子さんもテープカットに参加した“千客万来”のオープニングスタッフである。
息子は風邪をひいてしまった為、本日からの出勤となりましたが、
連日、テレビのニュースなどで報道されている。
外国人客ばかりのテーマパークで、海鮮丼1杯がなんと!!7000円もする。
日本のSNSなどでは「インバウン丼」と言うらしいが、
その高級海鮮丼を外国人たちは「リーズナブル!リーズナブル!」と言って食べているのである。
ちなみに日本人の使う「リーズナブルだね」=「お得だね」のようなニュアンスは、和製英語で、本当の意味は「それなりの対価がある。」という意味だそう。
それはそうとしても、その金額をサラッと出せるのが凄い。
なので私は息子にこう言いました。
「家族3人で1杯の海鮮丼を頼んで、すみませ〜ん!取り皿3つ下さ〜い!!と叫んでやる!」
息子「さすがにそれは恥ずかしい…。なるべく来ないで欲しい。いや、絶対来るな!出入り禁止だ!」
だそうで…。
でも母親としてはどーしても息子の雄姿を見たいのだ。
子供の頃のキッザニアより面白いはず。
よし。変装して行くか!
テレビをよくよく観察してみると、インドネシア人であろうか、ヒジャブを被った女性も見受けられる。顔真似メイクで有名な“ざわちん”曰く、顔の印象は上部の方へ来るらしく、メイクとしては眉毛が完コピすればほぼ仕上がりだそうで。
息子よ。教えてあげよう。
インドネシア人のような女性に何だか写真を撮られているような気がしたら、、、
それは、、、母だ。
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そもそも祖母が文章を書こうと思ったのは、ひ孫に「お年寄りの昔話を聞いて文章にしよう」という仮題があったのがきっかけとなり、文章教室に通いつつ、自伝を書き始めたそうです。「読んで読んで!」と出版社勤務の娘に見せ、「うちは自費出版はやってないから無理」と断られましたが、もう一人の娘が「いいじゃない、面白いから出したら?」と言ったため、持ち帰り、孫の私が読む事に。さっそく読んでみた所、何を言っているか良く分からず、なかなか頭に入って来ない。さて、どうしたものか。激動の時代を100年生きて来た訳ですから内容はある。しかし、これは文章か???と思うレベルである。考えたが結論が出なかったので、とりあえずおみくじを引いてみた。『大吉 親や先祖に孝養を尽くすべし。…財運にも恵まれ…』そう書かれると「キターーー!!」としか思えない。おばあちゃん孝行にもなるし「是非、やらせて下さい。」と返事をする運びとなりました。
そして年寄りの特性で分かった事…、
?時系列が曖昧
?やたら見栄を張りたがる
?都合の悪い事は書かない
この3点が壁となり、やり取りが大変な事に。
・戦争中、住み込み女中さんの娘さんが珠子(祖母)のために配給に並んでうどんをくれたシーン→美味しくなかった。の感想。その後に旅行先でのホテルの朝食だの美味しかったものが書かれている。編集者的には「子供を並ばせておいて、そりゃないだろう。」と却下するも赤字返しで戻って来る。
・姑が「自分で自分の頭を殴ったような衝撃を受けた。」と言ったシーン。→自分で自分の頭を殴っても痛かないだろう。そんな物は衝撃とは言わん。と却下。少し表現を変えただけで3回の赤字返し。
・息子が亡くなるシーン→あまり人に言いたくないので少ししか表現しない。編集者的には読ませ所なのでしっかり書いて欲しいが書かないので孫として知っている範囲で事実を書き足す。→泣かれる。
そんなやり取りを私が通う陶芸教室の70〜80代の主婦に話すと「100歳でそこまでやるんだ。すごいな〜。あたしゃそのエネルギーが欲しいよ。」との事。そうだ。祖母は元気なのだ。
この本は女性向けの本と思っていたので、祖父の事がそんなに書かれていないのを私はそんなに気にしてはいませんでしたが、男性はそこが知りたかったようで、少しだけ祖父の事を書きたいと思います。
祖父はとてもアイデアのある人で、それを武器に関西精機という会社を立ち上げました。今でも60代位の方になると「昔これでよく遊んだ!」という声を耳にします。私が子供の頃はよく晴海の展示会に連れて行ってくれ、外国の社長さんとも英語で挨拶をしたりと、カッコイイ姿を見せてくれました。展示会の様子を見て、祖父の会社が右肩下がりなのだなあと子供心にも感じていましたが、何とか頑張っている様子でした。私が大学生の頃には会社を閉めておりましたが、家では色々と思いついた物を図面にしておりました。ある日、大阪万博跡地に飾りたいと巨大な万華鏡を作り、その柄の部分に動画を入れる事にり美しい映像が広がるという物でした。当時、美大生の私に、誰か映像を作れる人が居ないかと聞いて来たので、探す事に。イマイチな映像学科の方と知り合い、大した物が出来ず、祖父に悪い事をしたなぁと思っていたのですが、しばらくして、そのアイデアが買われたのかは知りませんが、藤井フミヤさんが「愛・地球博」の名古屋市パビリオン『大地の塔』でプロデュースした、世界最大の万華鏡(ギネスブック認定)が発表された。そのあまりにも壮大で完璧な表現に圧倒され、自分の小ささに落胆しておりました。今でも大変勝手ながら藤井フミヤ様にはかなりのコンプレックスを抱いています。
話しは戻って、祖母はまだ続きを書いているとの事。
怖い話である。
続きを読んで!などと言われたら低く渋い声でこう答えてあげましょう
「私はもう、、、死んでいる。」
もしこの本をお見掛けしましたら、
手に取ってみて、是非感想をお聞かせ下さいね。
]]>毎朝、窓を開けるとぎらぎらと輝く太陽下、白熱色に輝く風景に辟易していた猛暑の夏は、あっという間に過ぎ去り、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、そして思索の秋となりました。季節に誘われ、本好き、読書好きの人たちが少しずつでも増えてくれればなあ・・・と‘甘い考え’に浸りつつ、弊社新刊書『自伝風 びじゅある物理学』のまえがきに目に止めると、
「予習は絶対禁止。予習をしてきたら罰で起立。数式は最小限に、公式は暗記しないで作る。その分、カラーで、スローや一時停止、コマ送りで、あらゆる物理現象を頭の中で立体的に再現できることを重視した。この授業を『びじゅある物理』と名づけ・・云々」とある。
物理の楽しさ、面白さを知ることなく終えた学生生活を後悔したことはないけれど、頭の中であらゆる物理現象が再現できるような授業なら、一度は受けてみたかった。そうすれば、私の狭い世界ももう少し広がったかもしれないと思う。
『びじゅある物理学』の世界に誘ってくれる著者は、長年、岩手県立高等学校の教師を務め、現在岩手県立総合教育センター所長の藤原忠雄氏である。
物理好きの人も物理嫌いの人も楽しめる爆笑ネタもいっぱいの物理学授業本。ぜひ書店で手にとってみてほしい。
(M)
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著者の植田智加子さんが、本書とは別に、乞われて南アフリカについて書いた記事で、ぜひ紹介したものがあります。それは南アフリカの子育て事情です。本書でも子育てについて多くのページが割かれていますが、下記の話は初めて知りました。
「とても意外だったのは私が息子の面倒をみていると、ときどき黒人の女性に『ありがとう』と言われることでした。ある時わけを聞いてみると『アフリカでは子どもはみんなの子どもだって考えるから、子どもが満足そうにしていれば、ちゃんと面倒をみてくれてありがとう、と言いたくなる』と言われました」
著者は南アフリカで暮らすようになってから子どもを出産、シングルマザーとなります。「虐待の可能性がなかったとも言えない」と本書で述べているように、決して順風満帆だったわけではありませんが、「チカコが自分の国でない南アフリカでひとりで子どもを産んだのに、なんだかすごく楽しそうに子育てをしていたから」と、これからひとりで子どもを産んで育てようとしている南アフリカの友人から言われます。そう周りから見られるくらい「順調」に子育てできたのも、周りの温かな、ときにはおせっかいすぎる目があったからだと著者は言います。
子どもはみんなの子どもと考え、子どもを見ると無関心ではいられない南アフリカの人たち。たとえ見ず知らずでも、子どもがいやな思いをしていると思ったら「お願いだから私の赤ちゃんを大切にして」と言いたくなるし、子どもが満足そうにしていれば「ありがとう」と言いたくなる南アフリカの人たち。南アフリカに関してはとかく、治安の悪さや政治の腐敗などマイナスイメージで報道されることが多いのですが、南アフリカの人々がこんなにも温かな視線で子どもたちを守り育てていることは、ぜひ多くの方に知ってもらいたいと思います。
南アフリカワールドカップでオープニングシュートを決めたのは、黒人居住区ソウェトで生まれ育ったチャバララでした。彼を育てた人々の喜びはいかばかりだったでしょう。(K) ]]>しかし、もしこれが種も仕掛けもないとすれば、大問題でしょう。ところが、その大問題ではないかと思われる現象が、私の身近に起こったのです。力を入れないちょっとした動作で、何十キロもの人が持ち上げられたり、百戦錬磨の空手家がいとも簡単に吹っ飛んだり……。物理の先生方が数人、そんなことはありえないと思いつつ、見ないで反対するのも科学的でないので念のため見学に来たこともありますが、目の前で起こった事をどう整理すべきかわからず、以後ダンマリ!!
それは、「合気」というその道の人には知られている現象ですが、それをマスターした人は少なく、一般には知られていませんし、それを信用する「科学者」もほとんどいません。しかし、私自身、体験もし、何度も目撃したのでインチキでないことは請合います。
つまり、「まったく新しい科学を創るか」それとも「科学を越えるなにものかを認めるか」という瀬戸際に立たされている、といえます。
小社から、この間、これらの関連書を数冊出していて、評価は「絶賛する人」「拒否する人」「無視する人」とさまざまですが、多くの人が問題意識をもたれることを希望します。
(T)
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【関連書】:『合気開眼』『唯心論武道の誕生』『脳と刀』(以上、保江邦夫著)、『合気解明』『合気真伝(近刊)』(以上、炭粉良三著)、『どんぐり亭物語』(加藤久雄著)
このたび、小社は人員も増えたこともあり、ホームページを一新しました。いままで更新をサボっていましたが、これからは皆さんにがっかりさせないようがんばります。
今年になって発行したのは、以下の4点です。
炭粉良三『合気解明』(バウンダリー叢書、本体1400円)
岡村和夫『分子間力物語』(バウンダリー叢書、本体1400円)
植田智加子『南アフリカらしい時間』(本体1800円)
加藤久雄『どんぐり亭物語』(バウンダリー叢書、本体1600円)
5月中に発行する予定は
盛 香織『英語で表現する大学生活』(バウンダリー叢書、本体1400円)
蜷川 讓『パリ かくし味』(価格未定)
村上雅人『整数論』(バウンダリー叢書、価格未定)
得丸智子『ステップ式 質的研究法』(価格未定)
となっております。
手前味噌で恐縮ですが、いずれも及第点をもらえる内容と自負しております。海鳴社のこれまでの路線よりやや文系よりですが、理系をおろそかにしているわけではありません。
とりあえず、略略ご挨拶まで。今後ともよろしくお願いいたします。
4月15日 海鳴社を代表して 辻 信行